プロデュース ◆ 伊藤一尋 プロデュース補 ◆ 佐々木雅之 演出補 ◆ 高津泰行 その他のスタッフ ◆ Data Pageへ 放送日時 ◆ 2006年6月11日(日)21:00〜21:54
桑原裕介:天野浩成 藤田 翔:大東俊介 メアリー富田:石田未来 片瀬未来:清水由紀 社長秘書:大門マキ 白石ちはる:黒田 凛 大河内孝信:石井正則(アリ to キリギリス) 白石 徹:天野ひろゆき 藤森拓海:小澤征悦 芸プロ 劇団ひまわり 劇団東俳 稲川素子事務所 ジュネス企画 大河内民雄:西村雅彦 葛城道造:橋爪 功
もう一度キスをしようとする春樹に、目を閉じかけた鈴子だったが、火にかけっぱなしだったブイヨンの鍋のことを思い出し、春樹を突き放して厨房へと走る。 二人でブイヨンを味見しながら、鈴子は、自分も春樹のことが好きだと認める。 春樹に送られてアパートの前に着いた鈴子は、店に来たミチルから、婚約の話が進んでいると聞いたことを話す。 春樹は、本気で惚れた女でなければ婚約なんかしない、と断言。 二人は笑顔で別れる。 部屋ではマキ(小池栄子)とちはる(黒田凜)が待っていたが、鈴子の分の夕食を残しておいたというマキに、今夜はいいや、なんか胸がいっぱいで、と断って、部屋に入ってしまう。 マキとちはるは、鈴子の様子に驚く。 部屋で鈴子は“君の事、好きになった”という春樹の言葉を思い出し、窓を開けて夜空を見上げ、微笑んでいた。 翌朝、鈴子は春樹からの電話に甘い声で応じているところをマキ(小池栄子)に見られ、携帯をチェックされて相手が春樹だと知られてしまう。 春樹とつきあっているのか、と、マキとちはるに追求される鈴子。 春樹は、大河内秘書(石井正則)に、バンビーナの問題は裁判ではなく話し合いで解決し、譲歩できるところは譲歩するつもりだと告げる。 社長が何というか…と心配した大河内秘書だったが、社長は関係ない、自分がこう決めた、という春樹の力強い発言に驚きつつも、どこかうれしそうに了解の返事を返す。 トラットリア・バンビーナでは、マキが鈴子に「なんかイキイキとしてるわねー。やっぱ男が出来ると違うわ!」。 あわててマキを黙らせようとする鈴子だったが、桑原(天野浩成)と藤田(大東俊介)は「シェフに」「男!?」と驚く。 春樹がランチを食べに店にやって来た春樹に、鈴子がオーダーのリガトーニを運んでいくと、春樹は「これが夕べのソース? キスしたときの」などと尋ねて、鈴子をどぎまぎさせる。 どうして店に来るのよ、という鈴子に、好きな人の料理を食べたくなるのは当たり前だろ、と春樹は涼しい顔。 何照れてんの、という春樹に、年上の女をそんな風にからかうもんじゃないわよ、といってみせる鈴子だったが、おいしそうにランチを食べる春樹に、喜びの表情を浮かべる。 マキに鈴子の恋の相手は春樹だと聞いて、スタッフ達は二人の様子を覗き込む。 厨房に戻ったとき、大河内マネージャーに「おめでとう、シェフ!」などと言われ、鈴子はバツの悪そうな表情に。 店を出た春樹は、携帯で義母の房栄(高林由紀子)に呼び出される。 そこには、ミチル(サエコ)もいて、春樹はミチルと房栄が一緒に婚約指輪の下見などの買い物をしていたことを聞かされる。 こういう物は男の人が買って渡すものだからもう一度ミチルと見に行くように、という房栄は、あなた達の婚約パーティーを今から楽しみにしている、などといって、春樹に抗議の言葉を挟ませない。 房栄が帰った後、春樹はミチルに、自分の気持ちは話したはずだ、という。 しかしミチルは、春樹でなければ嫌だという自分の気持ちも話した、ととりあわない。 会社に帰ろうとする春樹に、ミチルは、近くまで送って、今日はそれでいいから、と、春樹の車に乗り込む。 春樹は、君とは婚約するつもりはないから困らせないでくれ、とミチルに言い渡し、ミチルは一応、わかった、と返事をするが…。 スタッフ達とまかない料理を食べる鈴子は、つい視線がドアの方にいってしまい、メアリー(石田未来)や未来(清水由紀)に、今日もオーナー来ませんでしたね、おとといも昨日もランチ食べに来たのに、などと言われてしまい、別に待ってるわけじゃないわ、などと言いつくろう。 その時、鈴子の携帯に春樹からかかってくる。 仕事で表参道に来ているという春樹は、鈴子にブランド物のバッグをプレゼントしたいのでどこがいい、と尋ねてくるが、そんな高いブランドではないけれど持っているからいい、と断って、電話を切ってしまう。 テーブルに戻ろうとすると、桑原達が立って待ち受けていて「シェフ。たまには男に甘えてもいいんじゃないですか」などと言う。 鈴子は顔から火が出る思いで席に戻ることに。 鈴子に電話を切られた春樹に、大河内は、普通、女性はブランド物に目がないんですけどね、と声をかける。 春樹がむっとして歩き出したのを見て、失礼しました、と大河内はあわてて後を追う。 マキは公園で暮らしている徹(天野ひろゆき)に、ランチの残りを差し入れる。 まさか一生こんな生活続けていくつもりじゃないでしょうね、何でもいいから早く仕事見つけてよ、と徹に言いながらマキは、何で私はこんな男のこと放っておけないんだろう、と自問する。 しかし、俺マキちゃんのこと大好きだから、絶対後悔させないから、という徹に、大器晩成型だと信じるしかないか、とマキ。 トラットリア・バンビーナに、藤森(小澤征悦)が同僚達とやってきた。 厨房の鈴子を見つめる藤森に、小さく会釈する鈴子。 夜の街で何かを探し回っていた春樹は、ある露天商を見つけ、表情を輝かせて駆け出す。 藤森と同僚達の会話から、大河内マネージャーは、藤森が葛城コンツェルンの担当を外され、部署を飛ばされることになったことを知る。 閉店後、スタッフ達は藤森に、深々と頭を下げて謝罪する。 うちの店のせいで…という大河内マネージャーに、藤森は、そうではない、もし仮にそうだとしても、自分はこの店のお役に立てて良かったと思っている、と言う。 そこに鈴子がやって来て、スタッフ達は鈴子と藤森を二人きりにする。 鈴子も藤森に謝罪。 鈴子の場合は、2年前に藤森が福岡に転勤になったのも、鈴子の父のことが原因だったという事情もあった。 しかし藤森は、法人の担当が個人の担当に移っただけだ、当分は外回りだ、と笑う。 こんなに迷惑かけているのに、私はあなたのために何も出来なくて、という鈴子に、俺と結婚してほしい、毎日君の手料理が食べたいって言ったらどうする? と問いかける藤森。 答えに詰まる鈴子に藤森は、鈴子の気持ちはよくわかっている、鈴子が好きなのは春樹なのだろう、と、鈴子への理解を示す。 そんなところに、春樹がやって来る。 藤森と鈴子が二人きりでいることに不機嫌になり、客としてここで待つと言い張る春樹を、鈴子は店の外に押し出すようにして、家で待ってて、と追い返す。 鈴子のアパートで不機嫌そうに雑誌をめくる春樹に、ちはるがはテレビでもつけましょうか、コーヒーのおかわりでも、と気を遣う。 いいよいいいよ、気にしないで、と、ちはるには優しい春樹だったが、不機嫌はおさまらない。 やっと鈴子が戻ってくると、ちはるは気を利かせて別の部屋に行く。 昔付き合ってた男と会ってるなんて、という春樹に、藤森はお客様として来てくれているんだからしかたがない、と鈴子。 葉山のパーティーのときの、春も夏も秋も一緒にいたいと思うぐらい真剣に人を好きになった、という言葉を持ち出す春樹を、妬いてるの、案外かわいいところがあるのね、と鈴子はからかう。 春樹は、鈴子が春樹に買ったストラップの色違いをプレゼントし、二人はお揃いのストラップをつけた携帯を並べて、はにかんだように笑い合う。 見詰め合った二人の唇は自然と近づくが、「トイレに行っても、いいですか?」というちはるの声に「もちろん!どうぞどうぞ!!」とあわてて離れる二人。 ちはるが行ってしまうと、二人はおかしそうに笑い交わす。 鈴子が幸せそうに春樹の車を見送っていると、コンビニで時間潰していたマキが、目の前で当てられたらたまったもんじゃない、と、鈴子をからかう。 恋する鈴子の気持ちがわかる、というマキも、恋をしているという。 相手は? と問う鈴子に、そのうち話す、でも鈴子の相手とじゃ天と地かも…とマキ。 大河内秘書がトラットリア・バンビーナにやってきて、春樹の指示に従い、和解の条件を伝える。 このバンビーナがレストランチェーン化の一号店となることは決定事項、店の名前については検討中ではあるが、従業員の解雇については考え直すことになったという。 従業員が新しい店でも働ける条件として、ホールスタッフには、一流店にふさわしいマナーを身に付けること、キッチンスタッフには、イタリアから来るシェフに腕を認められることが課せられた。 ウェイトレス達は、葛城コンツェルンの充実した福利厚生にはしゃぐ。 桑原達キッチンスタッフは、イタリアから来るシェフに腕を認められるなんて…と不安げだが、いつも店でやっていることをやれば大丈夫、と励まされ、三ツ星レストランのシェフの下で働けるのはいい機会かも、と、前向きに考えるようになる。 どいつもこいつも…と、一人反対を貫くと言っていたマネージャーも、翌朝になると、クビになったら離婚すると妻に言われたといって、全員ナットクの上で和解条件を受け入れることに。 バンビーナ側の承諾を取りつけた春樹は、店の内装工事に取り掛からせる。 店で仕事ができない内装工事中は、バンビーナのシェフを独占できるチャンス、と、春樹は鈴子に夕食を作りにきてほしいと電話する。 それぞれのストラップをみつめながら、微笑む二人。 しかし、春樹は道造に、新しくオープンする店のオープニングセレモニーと、春樹の婚約パーティーを一緒にやることが決まった、と告げられる。 婚約の話は直接ミチルに断った、という春樹だったが、ミチルは道造にはそれを隠し、婚約を楽しみにしているなどと言っていたのだった。 もう一度ミチルに話してくる、という春樹に、道造は、今、葛城コンツェルンは外資系企業に狙われており、それが本格化する前に浅倉財閥と手を組むことが必要なのだと話す。 トラットリア・バンビーナのシェフと付き合っているという春樹に、一時の感情で全てを失くしてしまってもいいのか、たかが女のために、と道造。 そんな道造に春樹は反発し、コーヒーカップを投げつけられても動じなかった。 春樹に夕食を頼まれ、買物をしていた鈴子は、外回り中の藤森と出会う。 鈴子が春樹の為に夕食を作りに行くと知ると、藤森は、彼は君とは上手くいかないと思う、君は彼の立場をよくわかっていない、と告げる。 傷つく前に彼から離れた方がいい、という藤森の言葉を、鈴子は、もう遅い、彼のこと本気で好きになっている、と、受け入れずに立ち去る。 春樹の部屋に入った鈴子だったが、食材を落としたとき、藤森の言葉が思い浮かんで、不安な気持ちになる。 料理を始めたところに、ミチルがやって来る。 夕飯ならもう帰っていいわよ、私が作るから、というミチルは、春樹との婚約が今日正式に発表になった、新しいお店のオープニングセレモニーを兼ねて 婚約パーティーする、と鈴子に告げる。 婚約は断るって…という鈴子にミチルは、今春樹の会社は大変で、そのためにミチルの父が葛城コンツェルンの大株主になること、婚約を断ったりしたらどうなると思う、と、厳しい現実を突きつける。 春樹さんには私が必要なの、絶対必要なの、帰って、というミチルの言葉を、鈴子ははねのけることができない。 沈んだ面持ちで鈴子が春樹のマンションを去るのと入れ違いに、春樹は部屋に。 しかし、そこにいたのは鈴子ではなく、ミチルだった。 鈴子のことは知らない、勝手に帰っていったんだから、というミチルの言葉に、春樹は部屋を飛び出した。 春樹は鈴子を追いかけるが、それを知らない鈴子はバスに乗ってしまう。 春樹は道路に飛び出してバスを必死に追いかけるが、走っても走っても、追いつけるはずもない。 春樹はバスを追うのを諦め、鈴子に携帯で電話する。 しかし、鈴子は、春樹からの電話を切ってしまう。 遠ざかるバスをみつめる春樹の携帯の、ストラップが揺れる。 そのとき、鈴子は、自身の携帯ストラップに、悲しげに触れていた。
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Last update :
23rd June 2006
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