脚本 ◆ 福田卓郎 演出 ◆ 植田泰史 その他のスタッフ ◆ Data Pageへ 放送日時 ◆ 2007年3月3日 25:20〜25:50 公式サイト:【日本テレビ公式:百鬼夜行抄】 ![]()
飯島 律:細田よしひこ 飯島 司:酒井彩名 飯島 絹:いしのようこ 飯島 伶(蝸牛):山田明郷 《占い師》 山口香緒里 《鬼灯(赤間)》 天野浩成 《占い師の息子 チハヤマル》 今泉野乃香 《幼少時代の律》 須賀さくら 《泥人形の声》 石川 静 キャロット 飯島八重子:市毛良枝[特別出演] 飯島孝弘(青嵐):渡辺いっけい ※《 》内はクレジットに表記されていない役名 ![]()
大福をむさぼり食らっていた青嵐(渡辺いっけい)は、“何か”が来る気配を察知する。 その頃、ある男(天野浩成)が飯嶋家を見てつぶやいていた。 「ここは確か…。まあ、退屈してたところだし、楽しませてもらおうか。」 司(酒井彩名)が、表で会った知らない男から預かったという1本の丸太を持ち帰った。 孝弘(渡辺いっけい)は、霊気が立ち昇るその丸太には、死んだ人間の強い念が宿っているという。 律(細田よしひこ)と孝弘が見つめるうち、その霊気は人の形となった。 夕食のために呼ばれて一階に降りる途中、律は家の階段に現れた小さな泥人形に気付いた。 泥人形は、例の霊気が未来の悪い事だけを語る占い師だと明かし、何を言われてもその言葉に決して惑わされてはいけないという。 その占い師(山口香緒里)は、夕食の食卓で、絹(いしのようこ)を指差し“その女の命はあと3日の内に尽きる”と予言する。 律が聞いたこの言葉は、司にも聞こえてしまい、司は衝撃を受ける。 動揺する司に、律は、その内容を決して口にせず、無視するよう告げる。 しかし、絹の周りに妖魔がまとわりつくようになり、これを見た司は心配を募らせる。 絹を脅かすのは事故? 事件? と、不安で頭をいっぱいにする司。 そんな司を物陰から見て、司に丸太を預けた男が笑みを浮かべて言う。 「面白くなってきたじゃないか。」 男は視線を、飯嶋家の方へと向ける。 その瞳は赤く光り、男が人でないものだと物語る。 そんな男の気配を感じた青嵐は、この妖気には覚えがある、あれは確か…と思案する。 ふと青嵐は、この木をもちこんだのもあいつか、と合点する。 「律の奴、厄介な奴に好かれやがった」とつぶやくや、青嵐はまたケーキをむさぼり続ける。 占い師が予言した三日目を迎え、司の不安は頂点に達する。 絹の周りでうごめくさらに多くの妖魔の群れに驚いて、司は絹の手をつかんで家を出ようとする。 しかし、司を止めた律は、それらの妖魔は、占い師の言葉を信じた司の不安や恐怖が呼び寄せたものだと告げる。 司が手を引いていたのも実は妖魔で、律が振り払うと、それらの妖魔はどこかに消えてしまった。 その一部始終を火の玉に映して見ていた男は「つまらない、つまらない」とぼやく。 「でも、まだ終りじゃないぞ」と、楽しそうな男。 青嵐は、占い師は何が何でも自分の予言を実現させるぞ、と律に言う。 そんな中、階段に泥人形がないと気付いて周囲を捜した律は、刀を構えた占い師が絹に斬りつけようとする所を目撃し、慌てて駆け寄った。 だが、一瞬早く、占い師の刀は絹に食い込む。 絹の着物からパキッという乾いた音が聞こえたとたん、中から泥人形の欠けらが砕け落ちる。 人形が絹の身代わりになったのだった。 顔を覆っていたかぶりものが消えた占い師が涙を流すと、泥人形は人間の子供のかたちになった。 青嵐は、その占い師は生きていた頃から自分の予言を実現するため、凶事を予言した相手を怨念で殺していたと言う。 そして占い師自ら、自分の占いが当たることを願うあまり、人の死を占っては生霊となって呪い殺していた、しかしある晩、呪い殺そうとした相手の寝床の中にいたのは、そんな自分の所業をいさめようとする自分の幼い息子だった、自分は悲しみのあまり山の木で首を吊った…という悲劇を物語る。 今の今までそれを忘れていた占い師に、青嵐は、悲しみが強すぎたんだな、と言う。 丸太に篭ったその想いを誰かが解き放ち、そのために息子が再び、役目を果たすために泥人形として現れた…と。 占い師は、一緒に行こう、許しておくれ…と涙ながらに息子を抱きしめて、光の粒となって消えていった。 じゃあ、あの木は…という律に、おそらく母親が首をくくった木だ、と断じた青嵐は、虚空を睨んで「そうなんだろう?」と問いかける。 その視線を、謎の男は、火の玉の中から受け止めていた。 「ふうん、さすが蝸牛の孫。面白い奴をはべらしているな。 しかし妖魔は妖魔、いつまでも人間の意のままにはなるまい。」 そしてまた楽しそうな笑みを浮かべ、男は飯嶋家を立ち去っていった。 泥人形のために塚を作って、丁寧に供養する絹を見る律。 “僕は時々思う。お母さんは本当は、何もかもお見通しなのかもしれない” ![]()
![]() 「楽しましてもらおうか。」の口調と笑顔は、他のシーンのクセのある口調より、無邪気でさらりとしていて、ホントに楽しみたいだけなんだこの人(…“人”じゃない?)は…というカンジ。 ![]() 穏やかな微笑みといい、司に木を預けた後、手を身体の前でゆったりと組むしぐさといい、人品卑しからぬ紳士といった雰囲気… …かと思いきや、最後にアップになった笑みは、やっぱり何か含みが!! ![]() 「面白くなってきたじゃないか」の笑みは、満面の笑みなのに、どこか邪悪(笑)。 ![]() 目が怪しく赤く光っちゃったりするのも、すごく納得(!?)の、人外の表情! ![]() 「でも、まだ終りじゃないぞ」のささやきボイスがまた! ![]() 「しかし妖魔は妖魔。いつまでも人間の意のままにはなるまい」と、律と青嵐の関係にもひやりと冷たいものを感じさせうことを笑顔で言うあたり、かなり怖く。 そして立ち去る笑顔は楽しそう! ![]() あの渡辺いっけいさん青嵐に「今度会ったら、喰ってやる!」と言っていただけるなんて、光栄すぎ! |
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5th March 2007
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