原作 ◆ 青木健生 AVEX ENTERTAINMENT INC. 脚本 ◆ 青木健生 松田裕子 演出 ◆ 多胡由章 その他のスタッフ ◆ Data Pageへ 放送日時 ◆ 2007年4月2日 17:30〜18:00 公式サイト:【avex映像インフォメーション:美味學院】 ![]()
北坂狼馬:西島隆弘(AAA) 桂城秀吾:與真司郎(AAA) 高杉凛:相葉弘樹 マシュー・ペリエ:三浦涼介 南郷隆司:中村優一(※第1話登場なし、EDクレジットのみ) 虎堂 研:天野浩成 沖田 司:永山たかし 土方歳輝:河合龍之介 街角の女子高生:平 菜都季 栗山理沙 神谷ねね 街角のカップル:伊東麻衣 タカタマリョウ レストランの女性店員:國元なつき こまつえみ 深沢さやか 徳平慶伸:城咲仁 ![]()
日本地図を指し示しつつ、指示をする黒いコックコートの男。 「残るは東京、名古屋、北海道。頼んだぞ」 「必ず連れてきます」と、カンフー服の男。 「了解〜」と、薔薇のついた帽子の男。 「御意」と、刀を持った着流しの男。 東京・原宿・竹下通り。 高杉凛(相葉弘樹)は、女子高生達にきゃあきゃあ騒がれながら、ガラス細工を仕上げていた。 写真を撮らせて下さい、という女子高生達に、右斜め45度が僕は一番美しいから、と応じるナルシストぶり。 そんな凛の前に表れた、薔薇の帽子の男(河合龍之介)。 「まだまだだな。オレが本物の美しさを教えてやるよ」 名古屋・錦町・高級レストラン。 マシュー・ペリエ(三浦涼介)は、ウェイトレス達の熱い視線を浴びながら、高級な料理を次々に平らげていた。 食べ終えて、ごちそうさま、とマシューが語りかけるのは、愛用のスプーン“アムール”。 そのとき、パンダの柄の玉がマシューの足許に転がってくる。 マシューの皿の料理に箸を伸ばし、「ニーハオ」と挨拶する、カンフー服の男(永山たかし)。 北海道・富良野・畑。 北坂狼馬(西島隆弘・AAA)は、収穫されたばかりのキャベツを、そのままむさぼり、うめぇ〜! と声を上げる。 そのとき背後からかけられた、男の低い声。 「盗人猛々しい」 振り向くと、着流しに刀を持った男が立っていた。 「たわけ者には成敗だ」 端正な構えで、輝く刀を抜く男(天野浩成)。 狼馬、凛、マシューの3人は、教室のようなところで縛られた状態で目覚める。 なんとか縛られた縄は解けるが、携帯は圏外、どうやら山奥のよう。 最初は鍵がかけられていた教室の扉が開くことに気づいて廊下に出ると、空腹な狼馬は、おいしそうな食材が山積みに去れた部屋に駆け込む。 テレビスタジオのようなセットに調理台が据え付けられたその部屋で、狼馬がキャベツにかじりつこうとしたそのとき、黒のシェフコートの男(城咲仁)が指揮棒でキャベツを弾き飛ばす。 キャベツを拾おうとした狼馬を刀でさえぎったのは、あの着流しの男。 薔薇の帽子の男、カンフー服の男も現われる。 黒いシェフコートの男は、三人の名前を呼び上げ、今から3人がこの食材を使って料理を作り、自分達を満足させる料理を作ったら出してやるという。 そう言われると、凛とマシューはその気になり、料理をはじめる。 時間は無制限、ジャンルも自由、判定するのは4人の男達。 しかし凛もマシューも、見るからに料理ができない様子。 大丈夫かよ、と落胆するカンフー服の男、そんなカンフー服の男を、珍しく自信喪失か、とからかう薔薇の帽子の男。 しかし着流しの男は「我々の眼に狂いはなし」と動じない。 全ては結果次第、と、黒いシェフコートの男。 凛の料理は、モーレツにマズイとけなされ、不合格とされる。 その皿を見て凛は、なんて美しくないんだ、とつぶやき、料理も美しさだと気づく。 凛は自身の芸術家としてのセンスを発揮してフルーツを美しくカットして盛り付け、合格をかちとる。 勝者へのほうびだ、ゆっくりしていきたまえ、と言われ、果物をおいしそうにほおばる凛。 料理ができずに落ち込んでいたマシューだったが、愛用のスプーン・アムールが、マシューに訴えかけてくる。 アムールに導かれるままに、マシューは素材を活かしたソースを作ってバケットのスライスにかけ、合格となる。 料理なんてしない、と頑張っていた狼馬だったが、おいしそうに食べる凛とマシューを見ているうちに“激美味喰いてぇ!”のゲージが上がっていく。 ついにそのゲージが最高潮に達したとき、狼馬は“激美味喰いてぇ!モード”に変身を遂げ、本能的な嗅覚で食材を嗅ぎ分け、豚バラ肉やキャベツを手で引きちぎり、油を引かず猛烈な速さでフライパンを振って焦げ付きを防ぎつつ肉の脂で炒めて料理を完成させ、合格をかちとる。 ただ焼いただけの狼馬の料理の美味さの秘訣を、着流しの男は「素材だな」と分析する。 なぜその食材を選んだのかとカンフー服の男に問われた狼馬は、うまそうだったからに決まってる、と即答する。 そんな狼馬を見て、さすがだな、北坂狼馬、とつぶやく黒いシェフコートの男。 しかし狼馬は、これは料理じゃない、うまいものをただ激美味(ゲキウマ)に変身させただけだ、と言い張る。 調理に使ったフライパンについても、鐡火丸はフライパンじゃない、母親の形見だと言う。 「料理なんてでぇきれぇだ…料理じゃねぇ…激美味だ…」と、涙ながらに言う狼馬。 食べるだけ食べて帰ろうとする3人に、残念ながらそれはできなくなってしまった、と黒いシェフコートの男。 「君達は合格してしまったからね。わが學院の、入学試験に」 いきなり始められる、3人だけの入学式。 牛の顔を浮き彫りにしたレリーフから流れてくる校長のメッセージは、いきなり「君達の目標は世界征服だ」と言い出す。 校長は日本一と言われた料理人だったが世界一の料理人になれなかった、その無念を晴らすべく自らの財産を投じて、設備、講師、素材、全てにおいて超一流の料理学校を創ったのだという。 さらに見せられたビデオによると、人里離れた山奥のここ“美味(デリシャス)學院”は、世界中で活躍する名料理人を数多く輩出している、男女別学の超名門料理学校で、料理に集中するため入学から卒業までの3年間は、全寮制の学校からの外出は禁じられ、いかなる場合も途中退学は認められないという。 ただし、校長と講師の計5人との料理勝負に勝利した者のみ、早期卒業が認められるという。 そしてその講師陣が、薔薇の帽子の男・イタリアンの土方歳輝、カンフー服の男・沖田司、着流しの男・和食の虎堂研、黒いコックコートの男・フレンチの徳平慶伸。 その四人は“美味(デリシャス)四天王”と呼ばれているという。 呆れる3人だったが、有無を言わさず3人まとめて寮の部屋に放り込まれてしまう。 凛とマシューは、なんとなく流されて入学する気になっているよう。 しかし狼馬は、こんなもの着られるか、と、入り口に向かって制服を投げ捨てる。 そこに現われた、制服を着た生徒。 彼は3人が編入する1年の学年長、桂城秀吾と名乗る。 「せやさかい、今日からは俺の言うことに全て従ってもらいます。 なぜなら、ここでは俺が法律だからや」 「オイラはこんな学校、絶対入んねーんだかんなー!!!」 狼馬の絶叫が、山奥の学校に響き渡るが… ![]()
![]() 天野さん虎堂先生のファーストカット… ごく常識的な返事の沖田先生、ちょっと軽〜いノリの土方先生ときて、虎堂先生の「御意」、セリフも、イッちゃってる感じの鋭い目つきも、極めつけに“変”!(さすが天野さん!) ![]() (主人公をさらいにいくというのがステイタス【笑】) 狼馬にかける低い声、美しい姿勢で刀を抜くしぐさ、刀を抜いての静かな凄みのある表情、シチュエーションからくる“変”さを度外視すれば、かなりシブくかっこよく! ![]() モデル的な表情のきれいさ! 難しい紫色の羽織も映えて、なかなかいい絵。 ![]() 笑顔(?)の表情は貴重かも! 後に登場するビデオの中ではかなりヘン度の高い笑顔でも、この流れでは強さ・不敵さを感じさせ。 ![]() ここでは決定的にヘンなのは河合さん土方先生で(官能の胸反らしポーズというのもヘンなうえ、腰が微妙にへっぴり【笑】)、天野さん虎堂先生は比較的まとも(?)。 いい感じに長い前髪が垂れかかった横顔のフォルムがグッドデザイン。 ![]() 声も表情も、シブく決まり! 城咲さん徳平教頭とツートップな感じなのもいい扱い感あふれ。 “我々の眼に狂いはなし”と断言する天野さん虎堂先生を見る、軽やかな感じの河合さん土方先生の表情・視線もなかなかツボ! ![]() 刀を持って凄みのある表情を見せているときはあんなに任侠系なのに、このたおやかさ、上品さは一体! そのきれいなしぐさ、うっとり… モーレツにマズイ凛の料理に、箸を置くときも、箸を両手で捧げ持ってから静かに置くあたり、ほんとに育ちの良さそうな。 凛の料理がモーレツにマズイというリアクションのときも、懐から和柄のハンカチを取り出したりと、若奥様系… ![]() 不合格のときはしかめっ面、合格のときは満面の笑みの永山さん沖田先生とは対照的に、表情を出さないところがキャラ立ち。 永山さんにも大感謝! ![]() 『美味學院』ではこういうきれいな天野さん虎堂先生の“食べる”シーンが観られるのかと思うと、至福!! ![]() 顔がよく見えなくても、満足感高! ![]() まさに設定どおりの“口数は少ないが、その一言に重みがある”を体現。 ![]() 珍妙なスタイルなのに、水平にした刀ともども、なぜかサマになっている不思議(笑) ![]() 天野さん虎堂先生のベストアングルかも! と思えるほどいい絵! 河合さん土方先生の表情も、キャラクターがよく出ていて、かっこよく。 ![]() 軽々と刀を自在に操るところはお見事! 『義経と弁慶』で、弁慶の助太刀に入るシーンでは、刀を軽々と扱いすぎで時代劇の殺陣っぽさがやや減かも、という感じだったのが、今回は天野さんの動きの特徴がよく活かされた振付けという感じで、アクションに限らず天野さんの持ち味を活かした今後の登場シーンへの期待も高めてくれる場面。 ![]() その笑顔、かなり変(←ほめ言葉)! …でも、【ときめきドライビングスクール】の講師紹介映像のインパクトにはちょっと及ばないのが残念かも(笑)。 ![]() |
Last update :
3rd April 2007
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