美味學院
Delicious Gakuin


第7皿
暴け!
學院の謎

 




Staff & OA

脚本 ◆ 横田理恵  演出 ◆ 多胡由章
その他のスタッフ ◆ Data Page
放送日時 ◆ 2007年5月14日 17:30〜18:00

公式情報:【avex公式:美味學院−あらすじ(第7皿)】
【テレビ東京:番組表−2007年5月14日『美味學院』情報】

※サブタイトルは
第6話放映直後に流れた予告映像によると“學院の謎! 四天王の過去!”
【avex公式:美味學院−あらすじ(第7皿)】 & 本放送時のキャプションによると“暴け!學院の謎”
 
 

 
 


Cast

北坂狼馬:西島隆弘(AAA)  桂城秀吾:與真司郎(AAA)
高杉凛:相葉弘樹  マシュー・ペリエ:三浦涼介  南郷隆司:中村優一
虎堂 研:天野浩成  沖田 司:永山たかし  土方歳輝:河合龍之介
男の子たち:制野峻右  成田昌児  山田亮平
校長?:川北冬樹
オープニングナレーション:緒方文工

徳平慶伸:城咲仁 ほか

 
 

 
 


Story

南郷(中村優一)主導でかなり強引に結成されたチーム《デリシャス5》。
その結成を祝って、狼馬(西島隆弘)、秀吾(與真司郎)、凛(相葉弘樹)、マシュー(三浦涼介)、南郷の5人は、狼馬達の部屋で祝杯を上げていた。
南郷のはしゃぎぶりに秀吾、凛、狼馬が困惑気味の中、マシューが南郷に質問。 「校長先生の顔を見たことがありますか?」
南郷によると、生徒で校長の姿を見たことがある者はこれまで一人もいないという。
學院七不思議として校長の正体にはいろいろな説がある、と、どう考えても信憑性のない噂を並べる南郷に、狼馬は、校長は存在しないのではと言い出し、秀吾達もその考えに傾く。
しかし南郷は、校長は確かに存在すると断言、學院の一期生から聞いたと称する學院創立時の秘密を語り出す。

南郷の話によると、校長は五年前に廃校となった小学校を買い取り、この學院から世界一の料理人を出すという野望の第一歩を踏み出した。
まずは教頭の徳平慶伸(城咲仁)に、イタリアンの天才・土方歳輝(河合龍之介)を紹介。
土方は學院に勤める条件として、デートを楽しむために週末は都心に行くことの許可を求める。
不謹慎だと徳平は憤ったが、校長は即座にそれを許し、二人の人脈で一流の講師を集めるよう命じる。
土方が去った後、デートなどと浮かれていて學院の業務を遂行できるのか、と苦言を呈する徳平に、校長は、土方の料理の腕はまさに女にかかっているのだ、いずれわかる、と、高笑い。

《二天王室》で、徳平は必死に知り合いに電話をかけるが、協力者がみつからない。
その隣の机で土方は、幾人もの女性に愛の言葉をささやく私用電話を延々と続けている。
女の子のことは全てにおいて最優先、という土方に、一流レストランを渡り歩いてたんだって、と水を向けられた徳平は、フレンチが専門だが料理全般をこなす、と答え、日本で最も権威ある“全日本スーパーウルトラキング料理大賞”のトロフィーを見せて自慢する。
しかし土方は「オレも持ってる」と、段ボールの中から取り出したいくつものトロフィーの中から同じトロフィーをとりあげ、オレってトロフィーフェチなんだよね、イタリア関係は毎年いただき、などとうそぶく。
しかし、徳平が、去年のトロフィーがないことを指摘すると、去年はつきあってたコと別れて全滅したんだ、と、取り乱す土方。
“土方の料理の腕はまさに女にかかっている”という校長の言葉がよみがえり、徳平は呆れ果てる。

数週間後、結局徳平は協力者をみつけられず、校長の前で言い訳をする羽目に。
そこに土方が二人の男を連れてきて、徳平に「おたく、ゼロ。人望ないねえ」などと言う。
土方が連れてきた一人は、中華の名手、沖田司。
沖田は校長の前にひざまずき、中華一筋に生きてきた我が身を美味學院に捧げる時が来た、雇っていただいたあかつきには決して後悔はさせない、などと調子のいいことを言う。
ところが沖田は続けて、ここではカンフーは禁止されているか、と質問、次々にカンフーのポーズを披露。
土方によると、沖田は昔からカンフーマニアなのだという。
あまりに奇矯な沖田の振る舞いに、こんなヤツ連れて来るな、カンフーなど認められるわけないだろう、という徳平だったが、校長はあっさり、認めよう、という。
もう一人は、和の達人・虎堂研。
この部屋に入ったときから瞑想していた虎堂の条件は「静かな環境」。
それは間違いなく保証する、と、安心して校長が虎堂に背を向けると、虎堂はさらに「四時半 起床」。
五時・素振り百回、六時・包丁研ぎ、六時半・瞑想、七時半・朝食、八時半・瞑想第二部、九時半・朗読、十一時・昼食準備、十二時・昼食、十二時半・瞑想第三部、十三時半・昼寝…と、巻物に記した一日の日課を延々読み上げる虎堂に、徳平はもちろん、徳平をあきれさせた土方・沖田もあっけにとられる。

 こうして集まったのが現在の美味(デリシャス)四天王だ、と、南郷。
 そして南郷は、それを迎え撃つ仲間内のキャラ確認まで始める。

“アホと天才は紙一重、激美味(ゲキウマ)を見ると人でなくなる、北坂狼馬!”
“誰が呼んだか祇園のサラブレッド、料理は知ってても世間は知らない、桂城秀吾!”
“ナルシー指数は百パーセント、風呂と鏡と自分が大好き、高杉凛!”
“おこちゃまポーズに男もうっとり、超グルメだが料理はさっぱり、マシュー・ペリエ!”
“そして、学年一の硬派で鳴らした男・数々の栄光をかちとってきた、二年の学年長! 南郷隆司!”

 そして、この5人が創立以来初めて四天王と校長に戦うのだ! という南郷は、デリシャス5はそのためのチームだといい、これから五人同室で生活するのだといって、勝手に持ってきた秀吾の荷物と、部屋の入り口にかけた自分と秀吾の名札を示す。
 これからいつでも作戦会議ができるぞ! と気勢を上げる南郷は、マシューの問いに答えて、対戦のルールを伝える。
「チーム制は認められているが、対戦は一対一だ。五回戦やって、星の多いほうが勝ち」
さっさと片付けてこんなところおさらばだ、と狼馬、この僕が毎日お風呂に入れないなんてあり得ないよ、と凛。
   センパイの話を聞いていると四天王はちょっとヘンな人みたい、というマシューに、簡単に勝てるかも、と狼馬は言い出すが、そう思うのが新人のあさはかさ、と南郷。
「四天王はこの學院の厳しいテストをくぐりぬけて採用されたのだ。
料理の腕も知識も、半端ではない!」

南郷が語りだした“恐怖の講師採用試験!!”…。
牛のレリーフから校長が出題する“料理一般教養クイズ”に、四天王室の席に着いて早押しで挑戦する4人。
第1問、第2問と続けて、4人皆ボタンに手が伸びるものの、沖田の手が一番早く、解答権を得る。
ところが、解答する段になると、「かつら…むき」「かつら…米朝」と、土方の方をチラチラ見ながら、ためらいがちに答えを口にする沖田。
そんな沖田に「なんでこっち見んだよ!」といきり立つ土方。
だって…と土方の帽子のあたりを指差す沖田に、「ふぅ〜ん」と徳平、「そういうことか」と虎堂。
「オレは断じて、カツラとは何の関係もない」と土方は言うが、沖田はまだ土方の頭を指差している。
土方は堪忍袋の尾を切らして「こっち見んなよ!」と、沖田を殴り倒す。
「何すんだよ!」と、カンフーの蹴りで反撃する沖田。
その蹴りで、土方の帽子が落ち、その内側には毛髪状のものが…
衝撃で言葉も出ず、口をぱくぱくさせる土方に、沖田はひきつった表情で「すまん…すまん…でもお前がいけないんだかんな、先に手を出したんだかんな」と、土方の帽子をかぶせなおすが、そのまま二人は乱闘に。
その一部始終を眺めていた虎堂の「このクイズ、意味があるのか」という問いに、校長は「これは、お前達の深層心理に迫るテストだ。トラウマを克服し、さらなる料理への情熱を養うことを目的としている」と返す。
「面白い」と、改めて早押しへの体勢を整えた虎堂。
そのとき、虎堂の携帯から、和風のメロディーが。
「かたじけない。瞑想の時間だ」
沖田と土方が追いつ追われつの殴り合いをしている室内で座禅を組み、瞑想に入る虎堂。
まったくどいつもこいつも…と、そこから先は徳平が一人で解答を続ける。
「龍舌蘭!」「シキミタウン郊外、バトルタワー!」「しょこたん!」「フェルディナンド・ポルシェ博士!」「45kcal!」「ヤンバルクイナ!」「第12回のレースクイーン!」…
料理と無関係なのではと思われる事柄についてもことごとく解答を続けた徳平は「この徳平にトラウマなどない!」と高笑い…

…高笑いする南郷。
見てきたみたいですね、というマシューに、見てはいないが、もはや見てきたも同じこと、と、意味のわからない自信にみちあふれる南郷。絶対作ってる…と、南郷の話を疑う凛。
そんな中、秀吾が対戦相手について「俺は虎堂とやりたい」と、思いつめた表情で言い出す。
額を寄せ集める狼馬、凛、マシューの3人。
なんで虎堂なんだ、という凛に、マシューは、もしや秀吾はムッシュ虎堂のことを…と、手でハートマークを作ってみせる。
「心配するな秀吾、俺達何があってもお前の味方だからな」「フランスではよくあることなのネ」「たとえどういう状況でも、人を愛するということは美しい!」「デリシャス5は永遠なり!!」と、口々に秀吾を励ます4人。
「おめぇはここで、運命の出会いをしたんだ…」という狼馬に、「オレはただ…!」と秀吾は反論しようとするが、その秀吾をさえぎって南郷が「気にすることはない! この學院は恋愛天国。なんでもありの世界なのだ!」と立ち上がって言い放つ。
 「伝説の合コン事件が、全てを物語っている…」と、またしても南郷の語りが始まる…。

 四天王室でそわそわ歩き回る沖田は「徳平さんの出張中だというのに、いいのかな〜」。
 しかし、座禅を組んだまま「気が進まぬのならやめておけ」という虎堂には「いやだ! こんなチャンス、めったにない!」
 沖田は「そういうお前こそ、合コン興味ないとか言って」と、参加予定の虎堂に言い返すが、虎堂は「庭の草むしりと交換条件だった」と、平然。
 そこに土方が、合コンの相手の3人を連れて来る。
 しかしその3人は、学校の制服を着た、男子3人だった。
 一瞬たじろいだ沖田と虎堂だったが…。
 「今日は…めいっぱい楽しむぞー!!!」と沖田。
 「拙者…実は…こんなものをーっ!!!」と、トランプを取り出す虎堂。
 そして席替えをして、3人+3人はトランプを…

 ここってそういう学校なのか!? と動揺するデリシャス5の1年生4人。
 最後まで聞け! と話を続ける南郷。

 トランプでばば抜きをする6人。
 「拙者の目に、狂いはない」と、沈着にカードを引き、見事札を捨てることに成功する虎堂。
 相手に引かせたい札を抜きやすいように突出させて札を広げるが、あまりにもあからさまなのでその札を避けられてしまう沖田。
 ジョーカーを引くなり、顔に出てしまい、裸踊りだー! とはやしたてられる土方。
 動揺した土方は「ちがーう!!!」と絶叫して全ての札を叩きつけ、「ドリンク!!」と、飲み物を取り寄せてその場をごまかそうとする。
 そこに飲み物を持ってきたのは、ハート型のエプロンをつけた南郷だった…

 そこに南郷がいるはずはない、その頃南郷は中学生だったはず、と騒ぐ1年生達を黙らせ、南郷の話は暴走を続ける。
 南郷がドリンクを持っていくと、教官達は南郷にみとれ、「もっと近う寄れ」などと南郷を呼び寄せ、その場にいた皆で南郷を撫で回し…

 …妄想して悶える南郷を見て、秀吾、凛、マシューは、ここに長くいるとこんな風になってしまう、なんとしても早く出なくては、と危機感を募らせる。
 しかし狼馬だけは「男の天国かぁ〜」と、のんきな様子。
 そんな狼馬は、これから四天王のところへ行こうと言い出す。
 「バウトを申し込まねぇことには、なんも始まんねぇかんな。」
 狼馬の言葉にうなずき、狼馬と共に四天王室に向かう秀吾、凛、マシュー。
 先輩を置いていくなーっ! と、追いすがる南郷。

 四天王室に乗り込み、威勢良くバウトの申し込みをする狼馬達。
 しかし四天王は、狼馬達の申し出を相手にしない雰囲気。
 しかし、狼馬達に、負けるのが怖いのか、と挑発されると、四天王は本気の顔になり、その挑戦を受けて立つことに…

 
 

 
 
Check! −天野さん虎堂先生みどころ−

 土方先生に美味學院校長の前に連れてこられた虎堂先生。
 薄暗い教室の中、顔をふせがちにして、シャープなスタイルに整った前髪で顔がかくれた姿、雰囲気たっぷり!
 そこから顔を上げた眼光の鋭さも、タダ者じゃなさを漂わせ。

 校長に紹介されたときの、瞑想中スタイルもばっちり。
 アップになるその瞬間よりも、沖田がカンフーを披露しはじめる一連のシーンでの、黙して立つ立ち姿が、画面のすみっこでも存在感。
 特に、最初の頃に映し出される、後ろ姿に味わいが!

 校長に「虎堂研。お前の条件は」と問われて、まずは徳平を、続いて土方を威圧するようにゆっくり前に進み出る虎堂先生の迫力。
 最後に、前髪の影から校長に向ける鋭い視線、低い声での「静かな環境」、劇画の中から抜け出てきたような!
 (そんなサムライが、廃校の教室で、ウシのかぶりものの校長の前にいる不条理…)

 校長が安心して「それは間違いなく保証しよう。では」と立ち去りかけたところに虎堂先生のかける「四時半起床」。
 低い声の効果もさることながら、画面に半分映っている背中が、いい仕事を!
 土方のプレイボーイぶりにも、沖田のカンフーにも動じることのなかった校長が、今度は微妙に様子が違うのと、ナイスコンビネーション。

 「五時。素振り百回」と、巻物を広げるしぐさも、ムダにかっこよく。
 低い声(すごくいい声!)での淡々とした読み上げ、巻物を繰っていく妙に堂々としたしぐさ、無表情な顔の表情をますます隠す前髪、読み上げられるやたらと瞑想ばかりの(& 何を朗読!?)な予定、自分達も十分ヘンな土方先生、沖田先生もあっけにとられてじっと虎堂先生を見る様子…と、派手にコミカルなことをしているわけではないのに、何もかもがたまらなくおかしい、エッジの効いたオチのシーンに!

 “和食の虎堂研”という南郷の声に合わせ、刀を抜きかけ鋭い眼光をカメラに向ける虎堂先生。
 そのまま“仕事人”系の世界もできそう!
 (でも、この作品内では、そういうところがものすごくヘン…)

 早押しシーン、思いっ切り構えている徳平先生、土方先生に対し、虎堂先生は腕組みをしたポーズからのスタートなのに、速っ!
 (その動き、居合い的!?)
 和服の袖から素肌の腕が出て、ボタンの上で手の甲がしなやかにそらされている造形もきれい。

 “かつらむき”と答えようとして「かつ…」でいいよどむ沖田先生に、不審の目を向ける虎堂先生。
 手前の徳平先生とのコンビネーション良好。
 徳平先生が止まった後も、さらに沖田先生のほうを覗き込むように身体を傾けているあたりが、日頃他人のことには全く無関心そうな虎堂先生のキモチが動いているのが見えるようで、なんとなく可愛く。

 「こっち見んなよ!」といきり立つ土方先生に、土方先生の頭を指差して「だって」な沖田先生を見ての反応。
 徳平先生があからさまに面白そうに「ほぉ〜う」なのに対し、ちょっと気まずそうに「そういうことか」な虎堂先生。
 傍若無人なようでいて、実はいいひと、虎堂先生?

 土方先生の帽子(毛髪状のものつき)が落ちたときの反応。
 あ〜あ、という感じのリアクションで見ている徳平先生の背後で、何を考えているのかわからないノーリアクションで、ただひたすらじーっと土方先生をみている虎堂先生。
 ちっちゃく映ってるだけなのに、結構画面に効いてるような(笑)。

 校長に「このクイズ意味があるのか」と、クールに問いかける虎堂先生。
 腕組みをしてのポーズ、安定感のある三角形に広がった和服のシルエット、高いところにかかっている牛のレリーフを振り返るように見上げる表情と、絵としてすごくいい構図。
 「このクイズ意味があるのか」の声も、校長の前に初登場のシーンよりもやや高くやわらかなトーンで、ちょっと新鮮。

 このクイズは深層心理に迫るクイズ、と言われての虎堂先生の「面白い」。
 ほんの微かにニヤリと笑っての、低い声での「面白い」、そこからまた伏せ気味の視線を鋭くしてボタンを見やる表情、肩の動きで羽織を脱ぎ去って、素の腕を構えるしぐさの清々しさ、さらさらの前髪を垂らした髪型がきれいに映える横顔…と、心底ムダにかっこよく美しい一連のしぐさ表情。

 珍妙な和のメロディーアラームが鳴ったのを止めての「かたじけない」(…なぜ“かたじけない”…? 瞑想の時間を許可してくれた校長への感謝の心?)。
 「瞑想の時間だ」というクールな表情、刀をとるときに刀のほうを向く横顔のきれいさ、刀をばっと取る素早い動きの力強さ、刀を手にしたときの眼光、座禅を組むときのきびきびした裾さばき…と、何もかもが決まっていて、お見事。
 そしてその見事さが、沖田先生と土方先生が大騒ぎで殴り合っている状況の中では、とてつもなく不条理…。

 バウトの対戦相手として「俺は虎堂とやりたい」と宣言する秀吾に、秀吾は虎堂先生のことが好きなのでは、と言い出すマシュー。
 …そしてなぜかそこで激しく納得するデリシャス5…
 虎堂先生なら“アリ”と思ったとか?

 合コンにそわそわする沖田先生に、座禅を組みながら「気が進まぬのならやめておけ」と虎堂先生。
 一番低音の激渋(ゲキシブ)声よりもややふわっとした響きの声。
 耽美系お貴族様などもできてしまいそうな声?

 合コンにやってきた男子を見ての「男では」。
 ここまでずっと何者にも動じない(他のみんながあきれるほどに動じない!)できた虎堂先生の、搾り出すような驚きの声と、ちょっと眉をひそめて目を見開いた表情は革命的!
 …でも、その一見“普通”の反応が、続く展開を読めなくするミスリーディングの役割を担っているとは…
 (深い、深すぎる虎堂先生!!)

 表情をゆがめて苦悩を見せての「拙者…! 実は…」
 先に“今日はめいっぱい楽しむぞ!”宣言をした沖田先生の流れから、“実は男のほうが好き”等くるのかなーと思いきや…
 「こんなものをーっ!!!」とトランプを出す虎堂先生、行動の読めなさも、ひっくり返った高い声のギャップも、思いっ切り崩した顔の表情の衝撃も、追随を許さない突き抜けかた!
 (『美味學院』的には意外でも、これまでの作品を思えば“実に天野さんらしい”かも…)

 席替えをするや、隣に座った男の子に、自分の羽織を着せ掛ける虎堂先生。
 (そこまでしてるのは、虎堂先生だけ…)
 「さあ、早く配ってくれ」とか言う声は低い男らしい声なのに、動作のほうは、例によって男の子を“抱きしめる”というより、ぴとっと“抱きつく”と表現したほうが適切そうな、どちらかというと“カノジョモード”なのが天野さん的。
 【第5話】で、女子にはさまれたときのびびりっぷりと比較するのも一興。

 虎堂先生の羽織を肩からかけた男の子からトランプのカードを引くときの「拙者の目に、狂いなし」は、一番低い激渋(ゲキシブ)MAXな声。
 その結果も、見事引くべき札を引いて、手札を捨てられる(そのときの“フツ”という、渋いけれど超うれしそうな笑みも味)と、確かに“目に狂いなし”。
 …でも、自分の羽織を着せ掛けるだけじゃなく、反対側に座った男の子の制服ブレザーをなぜか肩からかけている虎堂先生っていったい!
 (羽織を着せ掛けた男の子との上着交換じゃないあたり、“両手に花”感がすごすぎ!)

 ドリンクを持ってきた南郷先輩にみとれている(という南郷先輩の妄想な)のか、じーっと南郷先輩を見る虎堂先生。
 床に座り込んだ姿勢からじーっと南郷先輩を見る、その見上げる首の角度が、なんとなく犬っぽくて可愛く!
 (小型犬な感じ!)
 ラクーアイベントでの天野さんのことを「ジェットコースターが来るとじーっと見ちゃうの! 犬みたいに!」とおっしゃっていた古坂大魔王さんのお言葉を思い出したりも…

 南郷先輩の頭をなでる虎堂先生。
 その手つき、【第4話】でマシューから没収したくまちゃんを撫でる手つきとほぼおんなじ…
 しなやかで、とっても優しい感じの手つきだけれど、あんまり色っぽくないのが(笑)このシーンにはベストマッチ!

 狼馬達がデリシャスバウトを申し込みに来ても、かまわずお茶を飲んでいる虎堂先生。
 マイペースな、カップの底に手をあてた飲み方がキュート。
 「もしかして、負けたらどうしようとか?」と、マシューに煽られた瞬間も、眉をひそめつつも、カップを口元にやったポーズはそのまま!
 凛に「生徒に負けたら、ものすごぉーく美しくないからね」と言われて、隣の土方先生が立ち上がっても、まだカップは離さない虎堂先生!

 土方先生、沖田先生が自分達の憤りゼリフを言い終えてからようやくカップを置いて立ち上がる虎堂先生。
 そのゆったりとしたタイミング、音を立ててカップを置く勢い、着流しのビジュアルを生かした立ち上がり方、「拙者達に本気で勝てると思ってるのか」の声の激渋、と、土方先生、沖田先生より一段偉くて怖い人っぽい迫力。
 そこから、何やら因縁があるという秀吾との睨み合い(前髪のかかった横顔がきれい!)につながりあたり、本気でストーリーの展開に期待をもたせるところも!

 勝負を受けた四天王一人一人のアップ。
 他の先生方と比べると、あまり表情が変わっていないのが、かえって迫力かも…

















Last update :
22nd May 2007





















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