脚本 ◆ 入江信吾 演出 ◆ 堀江 慶 その他のスタッフ ◆ Data Pageへ 放送日時 ◆ 2007年4月30日 17:30〜18:00 公式サイト:【avex映像インフォメーション:美味學院】
北坂狼馬:西島隆弘 桂城秀吾:與真司郎 高杉凛:相葉弘樹 マシュー・ペリエ:三浦涼介 南郷隆司:中村優一 虎堂 研:天野浩成 沖田 司:永山たかし 土方歳輝:河合龍之介 三条アゲハ:木下あゆ美 美味學院の生徒達:竹下茄人 田所治彦 榎木智一 制野峻右 成田昌児 矢野憲一 アゲハの側近A,B,C:比嘉 愛 加藤裕月 海老沢神菜 女子部の生徒達:山岸真里 小林ちえ 清原一乃 森安真弓 片谷実加 新井みずか 北島はずみ 鮎川のどか 佐橋美香 松坂菜央 佐々美貴 花木衣世 オープニングナレーション:緒方文工 徳平慶伸:城咲仁
今日は年に一度の學院女子部との交流会の日。 女子部3年の三条アゲハ(木下あゆ美)は、交流会にさしたる思い出はないが、この時期になると気がゆるんでくる1年生に喝を入れるため、といって、とりまきの女子生徒達を引き連れで學院に乗り込んでくる。 凛(相葉弘樹)やマシュー(三浦涼介)は女子部の生徒達の前で、得意の飾り付けやソース作りを披露、黄色い歓声を浴びる。 その一方で、秀吾(與真司郎)は女子なんて関係ない、という顔をして、一人で包丁を研いだりしている。 その頃狼馬(西島隆弘)は、目覚ましが鳴り響く部屋で爆睡。 狼馬のことを思い出しつつも、ま、いっか、ということになった凛とマシューがいる調理室に、南郷(中村優一)が飛び込んでくる。 何かを必死に探している様子の南郷は、大騒ぎで部屋の中のものをひっくり返し、凛とマシューに「何か落ちていなかったか」と、わけのわからない問いを発してまた走り去ってしまう。 その頃、學院の廊下で、アゲハの取り巻きの一人が、筆文字の手紙を拾っていた。 やっぱり若い女の子はいいねえ、目移りしちゃうよ、と、プレイボーイの教官・土方(河合龍之介)。 隣に立つ虎堂(天野浩成)にも「ほんとはお前だってウズウズしてるんじゃないの虎堂サン、このむっつりスケベ」などと話しかけるが、「女とは魔性の生き物。和の道を極めんとする拙者にとって、堕落への第一歩」と断言されて目を剥く。 「ってことは女の子とつきあったことないのか」という問いにも「無論」と返され「ワァーオ」と嘆声を上げる土方。 「感心しておるのか」と誇らしげな会心の笑みを浮かべる虎堂を前にしては、さすがの土方も「ある意味、尊敬に値するね」と返すしかない。 四天王室では徳平(城咲仁)が女子生徒達をはべらせ、ホストクラブまがいの接待をしていた。 その周りでは沖田(永山たかし)が、大好きなカンフー技を繰り出し続けているが“微妙〜じっとしてればかっこいいのに”と、評判は芳しくない。 そこにも南郷が騒がしく駆け込んできて探し物をしまくり、グラスをひっくり返すやらの騒動を引き起こして走り去っていく。 筆文字の手紙を拾った女子生徒は、アゲハのもとに走って御注進に及んでいた。 手紙は、昨年の交流会でアゲハを一目見て恋に落ちたという、アゲハへの差出人のないラブレターだったのだ。 そこに、手紙の落とし主の南郷がやってきて、自分の手紙ガアゲハに見せられているところを見てしまう。 アゲハは、私より料理のうまい男にしか興味ないんだ、と言い切って、手紙を相手にしようとしない。 そんなアゲハの言葉を聴いて南郷は、この學院に敵はなしだとは聞き捨てならん、とアゲハの前に飛び出す。 あんた誰、と言われて南郷は名乗りを上げようとするが、アゲハ達はそれも聞かずに立ち去ってしまう。 凛とマシューは女子生徒達にビンゴゲームをせがまれ、優勝賞品をそれぞれ自分と文通する権利、サイン入り生写真セットにしようとしたりと、互いに張り合う。 そこにアゲハが乗り込んできて、あんたらこの學院遊びに来たのかい、と、はしゃいでいた女子生徒達を叱る。 その頃四天王室では、四天王揃って女子生徒達と王様ゲーム。 盛り上がる徳平、沖田、土方に対し、虎堂はまとわりついてくる女子達に怯え気味。 王様になった沖田は「1番が4番の足をなめる〜!」と命冷。 4番と書かれたスプーンを手にした虎堂は、1番は誰なのかと、必死の表情できょろきょろ。 そのとき、外の廊下を、女子生徒達がきゃあきゃあと声を上げながら駆け抜けていく。 「この私を素通りするとは、よっぽど面白いことが起こっているようだな」と、見物に行く意向を示す徳平の手には、1番と書かれたスプーンが握られていた… 男なんかに媚びたりするから、女の料理人はなめられるんだ、ただでさえあんたらは未熟なんだから…と、凛やマシューと遊んでいた女子生徒達に説教するアゲハ。 そこに南郷がけたたましく現れ、このままでは上級生として示しがつかない、料理で決着を着けよう、と言い出す。 南郷の意味のわからない挑戦も、アゲハはあっさり「あっそ。ま、いいけど。どうせあたし勝つし」と、承知する。 面白そうではないか、と徳平までもがやってきて、審査員を買って出る。 テーマは“カレー”。 南郷は大手焼肉チェーン店の跡取り息子で、得意料理は鉄板焼。 一方、アゲハは専門がエスニック料理。 カレーというテーマはアゲハに圧倒的に有利なものだった。 その頃、狼馬はようやく目を覚まし、せっかくの交流会の日に寝坊したことに気づいて飛び起きる。 アオザイに身を包んだアゲハは、愛用の鍋・ブロンダを使って、美しく調理を進めてゆく。 対する南郷はアゲハの美しさに恋心が爆発、鍋が吹いても石になったように動けない。 そこに狼馬が飛び込んできて、料理なんていつでもできるから、と、アゲハをフォークダンスに誘う。 アゲハに一顧だにされない狼馬は、固まっている南郷を発見、ようやくデリシャス・バウトの最中だと気づく。 状況はよくわからないながらも、狼馬は南郷の目を覚まさせようと南郷を揺さぶり、その眼鏡を落としてしまい、あまつさえ踏みつけて壊してしまう。 メガネ、メガネ、と必死に探し回る南郷に、秀吾は、南郷の長所はその耳、見ないで聞くんだ、とアドバイスを送る。 アゲハの鍋からは、カレーのいい香りが。 あの香りに対抗するには半端なやり方ではだめだ、と思い悩む南郷の目に、狼馬が背負っている鐵火丸が目に入る。 借りるぞ、と、南郷は狼馬から強引に鐵火丸を奪い、自慢のコテ・炎龍(エンロン)1号・2号を使って、鮮やかな手つきで肉を焼き始める。 そこにライスを入れて焼き、さらにイカ墨カレーをかけ、チーズを混ぜ、火力を調節してじっくり焼き込む。 アゲハの色鮮やかな『紅白カレー』が完成する。 残り40秒、南郷はコテを押し当てて目を閉じ、フライパンの音にじっと耳を澄ます。 “考えるな。感じるんだ” そして最適な一瞬にフライパンから皿に盛りつけ、『イカ墨黒焼きカレー』を完成させる。 アゲハの『紅白カレー』は、今流行のホワイトカレーのライスに工夫を凝らし、ハバネロとスパイスをライスに混ぜて炊き上げ、ライスに突き抜けるような辛さをしみこませることでバランスをとった見事な発想の作品で、徳平も“パーフェクト!”と手放しで絶賛する。 一方、南郷の『イカ墨黒焼きカレー』は、イカ墨、牛肉、チーズ、ライスの放つ尋常ではない香ばしさで、徳平をうならせる。焼き加減も絶妙だった。 南郷の作品に対しては、審査員ということを一瞬忘れて理性より食欲が勝った、しかし途中カレーを煮込みすぎたのが惜しかった、と、好意的な好評が述べられる。 しかし、料理の完成度、アイデアを見た場合、プロの料理人としてアゲハが上、ということで、判定はアゲハの勝利に。 あと一歩というところで敗北し、落胆する南郷と、そんな南郷を見やるアゲハ。 交流会は終わり、女子生徒達は女子部に帰っていく。 アゲハ達が帰っていく校庭に、狼馬、凛、マシューの3人は、南郷を無理やり引きずり出していた。 自分は負け犬だ、あの人に合わせる顔などない、という南郷に、アゲハはもう卒業してしまう、今言っておかなければ一生後悔する、と、狼馬達は南郷をけしかける。 南郷は勇気をふりしぼって、アゲハに告白する。 自分より料理の下手な男は…というアゲハに、南郷は、デリシャス四天王と校長を倒して一日も早く學院を卒業することに決めた、返事はそのときに聞かせてほしい、と、誓いを立てる。 そんな南郷に、アゲハは笑顔で、わかった、と応える。 女子と何も交流できったのでせめてフォークダンスだけでも…と、南郷、凛、マシューを誘う狼馬。 そのとき、校内放送で、校長の声が鳴り響く。 “全校生徒に告ぐ。 男女交流会で、気の緩んだ者もいるだろう。 そこで、久々に断食を決行することにした。 ただ今より48時間、水以外の飲食を一切禁止する。以上”
隣にいて女の子に目移りしている土方先生はなんともないのに、一人風に吹かれている虎堂先生。 髪と羽織が風になびく、そのステキな立ち姿だけで、このシーンでも虎堂先生にとびきり面白おかしいことが…という予感で、胸をときめかせてくれる抜群の存在感! 土方先生の色っぽい「このむっつりス・ケ・ベ」という囁きを聞くきれいな横顔から、ギン、と土方先生をにらみつける虎堂先生。 そんなささいなやりとりにも鳴り響く、三味線と尺八の効果音が傑作! そして目をすがめた虎堂先生の表情も、土方先生との雑談(以下かも)にそこまでしなくても、という渋さ。 「女とは魔性の生き物。和の道を極めんとする拙者にとって、堕落への第一歩」 …笑いどころなのに、ストイックな表情といい、低音の響きの良い声といい、ムダにカッコよく、激渋(ゲキシブ)。 その(無駄な)かっこよさ単体でも超高価値なのに、その次の表情そのシークエンスで、それぞれの表情が映えまくるとは! 驚愕しつつ「てことは、女の子とつきあったことないのか」と問い質す土方先生への「無論」。 ここまでは“激渋(ゲキシブ)”ゾーン、そして… 「ワァーォ」と驚嘆の声を発する土方先生に、“会心の笑み”を絵に描いたようなスゴイ笑顔を返す虎堂先生! なぜ、なぜそこまで満足げな笑みをーっ!!!!! 「感心しておるのか」って、違いますから虎堂先生!! 「ある意味、尊敬に値するね」と言われて、さらに笑顔になる虎堂先生! 土方先生が女子学生のナンパに行ってしまった後も、ピンのあおりアップでしっかりと映し出される、誇らしげなその笑顔… 最高すぎ(笑) (“よォ〜 ポン!”な和の効果音も合いすぎ!) 「王様ゲーム!」と沖田先生を筆頭に皆が盛り上がっているとき、一人無言で座ったまま、動かない虎堂先生。 予告映像でこのシーンだけ映し出されたときは、このシーン(というより、第5話全体)では虎堂先生は置物的存在で、カヤの外だと予想していたのに…(笑) 左右の女子生徒に触られて、胸元を隠すように腕を胸の前にすぼめて、必死で逃れようとする虎堂先生… その姿はさながら、イケナイ殿様に御無体をされそうになっている奥女中ちゃん! “女は堕落への第一歩”というより、女の子が怖いんじゃあ… (でも、清らかな小娘ちゃんのようなしぐさが、可愛いので超おっけー!) 沖田先生の「1番がぁー、4番のおー」を聞いて、己の手にした4番のスプーンに気づく虎堂先生! 動揺しまくりではっと顔をあげたところを正面からとらえられた、目をみひらいて口をあけた表情、自分のスプーンをもう一度ぱっと見る動き、可愛すぎ!! いつもの“激渋(ゲキシブ)”モードの表情とのギャップで、きゅんきゅんな! “1番が4番の足をなめる”との命令を聞いて、1番はだれ? だれ? と、怯えた表情でくいっ、くいっ、と顔を左右に向ける虎堂先生。 びくびくうろたえるそのしぐさ、小動物系で、キュートすぎ… デリシャス・バウト開始に臨んで、腕組みをしたまま、すっと立ち上がる虎堂先生。 きびきびとしたその動き、“チョイ悪”な雰囲気の動きで立ち上がる土方先生と合っていて、爽快感! デリシャス・バウトの最中のデリシャス・コロシアムに乱入してきた狼馬に、驚いた表情の虎堂先生。 こういう素な感じの驚きの表情は、ちょっと珍しいかも? そういうみずみずしい表情もGOOD! アゲハに「オイラとフォークダンスなんてどうだべ。料理なんていつでもできるって」などと言っている狼馬を見て、シャキーン! と刀を抜きかける虎堂先生。 いつもながらほれぼれなその刀さばきと、憤慨しきった表情が、このシチュエーションではたまらなくおかしく。 映像のテンポもよし、その少し前に出てきた、いつもの“チョイ悪”な雰囲気もどこへやら、真面目に怒ってそうな土方先生の「何やってんだ」との響き合いもよし! 南郷の肉を焼く手さばきを見ての「速い」。 少年漫画系の解説合いの手としてぴったり! 他のバトル系コミック原作映像化作品でも観てみたくなるような! その後の虎堂先生「焼いた!?」、土方先生「ほぉう。それでフライパンを借りたのか!」は、コミックのコマから抜け出してきたような。 「自分には、これしかないんだーっ!!」と、最後の焼きに入る南郷を、はっとした表情でみつめる虎堂先生。 そのときの横顔の表情、かなりキレイ! 低い響きの虎堂先生の「今流行りのホワイトカレーか」。 腕組みをしたままで動きがなく、しかも土方先生の手がかぶって虎堂先生の姿がちゃんと見えないという短い一言ながら、数日後まで頭の中に残って、つい放映2日後にホワイトカレーを食してしまったほど… それにしても、虎堂先生があの出で立ち、あの立ち居振る舞いで“流行りの”料理を食べ歩いているところ、想像するとおかしすぎ… 判定でしゃもじをあげる虎堂先生。 今回の横顔はまた、すっきりとお美しく! (木下あゆ美さんアゲハ様の美しい横顔もタンノウできたこの回の判定シーンにふさわしく!) 第5話脚本の入江信吾さんブログ【入江ブログ 〜IRIweBLOG〜:2007年5月3日_視聴御礼 美味學院】に、虎堂先生について “天野浩成さん演じる和食の達人・虎堂研。 こんなおいしいキャラ、いじらない手はありませんって(笑)。 「女と付き合ったことなどない」というあの誇らしげな笑み。 王様ゲームでのうろたえぶり。 最高です。” …脚本家の先生にここまで言っていただけるなんて、それこそ“最高”!! “ちなみに第九話でも彼はおいしい所を持って行きますよ。お楽しみに。”というお約束までいただけて、至福。 |
Last update :
6th May 2007
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