脚本 ◆ 広田光毅 演出 ◆ 堀江 慶 その他のスタッフ ◆ Data Pageへ 放送日時 ◆ 2007年5月7日 17:30〜18:00 公式サイト:【avex公式:美味學院−各話ストーリー(第6皿)】 ![]()
北坂狼馬:西島隆弘(AAA) 桂城秀吾:與真司郎(AAA) 高杉凛:相葉弘樹 マシュー・ペリエ:三浦涼介 南郷隆司:中村優一 虎堂 研:天野浩成 沖田 司:永山たかし 土方歳輝:河合龍之介 美味學院の生徒達:竹下茄人 田所治彦 榎木智一 制野峻右 成田昌児 矢野憲一 藤田たかや 宮城力也 藪本直之 オープニングナレーション:緒方文工 徳平慶伸:城咲仁 ![]()
「美味學院」行事のひとつ、48時間水しか口にできないという「断食DO!ハッスル」もあと5時間。 文句を言う狼馬(西島隆弘)達に対し、学年長の秀吾(與真司郎)は精神統一すれば空腹など忘れるというが、それでもおなかは鳴ってしまう。 なんか食べたいと騒ぎ出す生徒達。 それを覗き見て、うなずく沖田(永山たかし)。 四天王室では沖田が、だいぶまいっている生徒達の様子を報告。 毎日食べ物と向き合っていたのに、いきなり断食じゃあなあ、と土方(河合龍之介)。 それこそ拙者達の狙いどおり、と、笑みを浮かべる虎堂(天野浩成)。 さて、仕上げといくか、という徳平(城咲仁)のかけ声とともに、四天王は立ち上がる。 あれが食べたい、これが食べたい、と大声で言い立てるマシュー(三浦涼介)に、うるさいからブーブー言うな、と凛(相葉弘樹)。 そんな凛に反発して、マシューはこと“ブーブー”と騒ぎ始める。 空腹で意識が朦朧としはじめていた狼馬には、そんなマシューが、豚、さらにはトンカツに見えてくる。 いきなりマシューにかじりつこうとする狼馬、止めようとする凛達。 そんな狼馬達の騒ぎに、扇子をぱたぱたさせながら「空きっ腹に響くんや!」と怒る秀吾まで、鶏、さらには鶏の丸焼きに見えてきて、狼馬は今度は秀吾を追い回し始める。 その頃、四天王達は、生徒達にふるまうおかゆをワゴンに乗せ、断食中の生徒達のいる教室に向かっていた。 四天王達が教室に入り、徳平が生徒達に話をしようとしたところ、秀吾がおかゆのワゴンの前に走り出、その秀吾に突進した狼馬がワゴンにぶつかってお粥の入った寸胴を倒し、中のおかゆをこぼしてしまう。 そこで正気に返り、四天王に気づく狼馬。 こぼれたお粥を悲しげに指ですくい、「無念。成仏されい」と手を合わせる虎堂、その虎堂の両脇に寄り添って、狼馬達を非難の目で見る沖田、土方。 徳平は握り締めたおたまを震わせて激怒し、狼馬と秀吾をお仕置き部屋に閉じ込め、食べ物を粗末にした罰だといって断食を続行させる。 お粥のかわりに、夢中になってうどんをかきこむ断食明けの生徒達。 凛とマシューは、もとはといえば自分達の言い合いが原因だといって、徳平に狼馬と秀吾を出してほしいと嘆願。 食べ物を粗末にした者は厳重に罰するというのが學院の規則、という徳平に、凛とマシューは、だからといって断食続行は、たかがお粥で、とひそひそ。 たかがお粥だと、と、徳平が声を荒らげたとき、校長の声が響き、凛とマシューが四天王を満足させるお粥を作ることができたら、狼馬と秀吾を許してやろうという。 凛もマシューもお粥を簡単に考え、簡単に作ったお粥に凛が美しく飾り付けた浅漬を添えて提出する。 しかし、虎堂はお粥を一口食べるなり「米が水を吸いすぎている。だめだ、これじゃ到底満足できんな」と、二人のお粥『浅漬け銀河膳』を不合格とする。 一筋縄ではいかないと悟った二人。 マシューが、今度は自分がソースを作ると言い出し、二人はそれを作ってみることに。 お仕置き部屋では、狼馬と秀吾が一触即発の雰囲気になるが、空腹には勝てず、喧嘩にもならない。 そこに「何をやっているー!」と大声を挙げて、南郷登場。 瓶底メガネを壊してしまったため、スペアの普通の眼鏡をかけて、二人に似合ってる、いい男、とほめられ、まんざらでもない。 今度は水を少なめにしたお粥に、マシューのソースをかけて『モンマルトルの黄昏 お粥仕立て』を完成させたマシューと凛。 しかし土方は「ソース自体はおいしいんだけどさ…でも、なんでお粥にソース?」。 「目新ければいいってもんじゃないんじゃない?」ということで、不合格に。 お仕置き部屋で狼馬と秀吾の話を聞いた南郷は「この罰当たりめーッ!」と熱く怒る。 同情の余地なしだ、反省しろ、と立ち去ろうとする南郷のハギマキを引っ張って、あまりの空腹で反省まで頭が回らないと訴える。 たまらず南郷は、ポケットから2枚のビスケットを取り出すが、1枚を2人の目の前で食べてしまう。 そして、残った袋入りの1枚を、お仕置き部屋の奥に向かって思いっきり放り投げる。 1枚のビスケットに駆け寄り、火花を散らす狼馬と秀吾、高笑いする南郷。 四天王は最初から狼馬と秀吾を許すつもりなんてないんだ、自分と凛に意地悪をしているだけなんだ、と泣くマシュー。 しかし凛は、そんなマシューの肩に手を置き「やってみよう。もう一度」と、穏やかに言う。 気を取り直して、お米、お米、と歌いながら再チャレンジしようとする二人を、南郷が熱く見守っていた。 狼馬と秀吾は1枚のビスケットをめぐって、だましあったりいがみあったり。 そこに、情けないヤツらだ、と、南郷がやってくる。 南郷は二人に、凛とマシューが、二人をここから出すために必死に四天王と戦っていることを告げる。 マシューが出した、米を細かくしてみたら、というアイデアを実行する凛とマシュー。 「二人で力を合わせて目標に向かって頑張る凛とマシューに比べ、たかがビスケット1枚の取り合いか!」 狼馬と秀吾に喝を入れながら、またしても二人の目の前でビスケットを食べる南郷。 凛とマシューは、米を細かくして作ったお粥を虎堂と土方に出す。 しかし、土方に「だめだ。これじゃスープだ。腹にたまらん」と言われ、不合格に。 もうわかんないよ…たかがお粥なのに…と、途方にくれるマシューと凛。 そこに「たかがお粥、されどお粥!」と叫びながら、南郷が現れる。 南郷は二人に、朝、四天王から配られたお粥を差し出す。 二人はそのお粥のごはんが甘くて優しい、冷めてもおいしいお粥に驚く。 当然だ、と南郷は、そのお粥について語り始める。 それは、四天王が自ら生徒達にふるまうため、虎堂が生徒一人分ずつに丁寧に米を選び、土方が富士の麓から天然水を運び、沖田が自ら梅干を漬け、徳平が三十種類を超える野菜を煮込み、一昼夜かけて何度もこしてスープのだし汁を作り上げ、そのスープでお粥を煮込んだものだった。 「腹を空かせた我々に、胃に優しくて、おいしいものを食べさせてやりたい、その一心から手間隙かけて… 教官殿のその心根を思うと、オレは、オレはッ…!」 …と熱く号泣する南郷。 たかがお粥、なんていって作った自分達のお粥が四天王を満足させられるわけがない、と理解した凛とマシューは、南郷の指導も受けながら、お粥を完成させる。 お願いします! と、虎堂、沖田、土方にお粥の判定を頼み込む凛とマシュー。 今度は虎堂もはっとしたように凛とマシューを見つめ、にっこり笑って「美味」。 土方、沖田も「胃に優しいぜ」「しみるなあ」と、三人揃って“合格”の判定。 しかし、その場には、徳平がいなかった。 お仕置き部屋では、狼馬と秀吾が、ビスケットを譲り合った後、二人で分けることに。 二人が分け合ったビスケットを食べようとしているところに、「何をしている」と徳平が。 天の落し物が、食べ物の大切さがわかりました、と口々に言う二人のビスケットを取り上げ、目の前で食べてしまう徳平。 少しぐらい俺達に残してやろうと思わないんですか、という抗議する狼馬。 「思わんな。デリシャス」と、徳平は澄まし顔。 そこに、凛とマシューが、お願いします、とお粥を差し出す。 徳平は、お粥の香りを味わっただけで、二人にそれを返してしまう。 「あいにく今私は満腹だ。」 そしてお仕置き部屋の鍵を渡し、「中の二人に食べさせてやれ」と言い残して立ち去る。 そんな徳平のお腹も盛大に鳴っていたのを聞いて、突如現れた南郷は「教官殿! 自らも『断食DO!ハッスル』の間、生徒達と同じ断食をされていたのですね! 渋い、渋すぎます! そのお心を思うと、自分、自分は…」と、また大号泣。 狼馬と秀吾は、凛とマシューに、自分達のためにありがとうと頭を下げる。 二人のお粥を、いったん譲り合った後、取り合って食べる、すっかり仲の良くなった狼馬と秀吾。 その頃、四天王室で、空になった凛とマシューのお粥の鍋を前に、徳平が。 「少しくらい私に、残しておこうと思わなかったの?」 虎堂、沖田、土方は顔を見合わせて。 「思わんな」 その頃、南郷が手作りの横断幕をマシューに広げさせ「デリシャス5の結成だ!」と、気勢を上げていた。 デリシャスって? ファイブって? と首を傾げる他の4人に「俺達のチーム名だ!」と南郷。 強引に結成された“デリシャス5”は、じゃれあいながら歩いていく。 ![]()
![]() その笑みはかなりワルモノ顔なのに、なんとなくうれしそうでカワイイかも… ![]() 前を行く土方先生、沖田先生、徳平先生がにやりと笑いモードなのに対し、目をすがめたような無表情で黙々と押している姿が、またしても異色。 ![]() アップになっていなくても、表情が見えなくても、ものすごくがっかりした感じが伝わってくるうつむき加減、手の浮かせ方。 浮かせたまま固まった手を、ゆっくりと力なくおろしていくところまで、表情入りきったしぐさが絶妙。 ![]() 膝を横に開かないたおやか系のしゃがみこみかた、そろそろとした優しい手の動き、鑑賞ポイント! ![]() 泣きそうな感じの虎堂先生の両脇に沖田先生、土方先生がぴったり寄り添って、上目遣いに狼馬達をにらみつけているところが、コドモみたいで、3人セットでキュート! ![]() でも、お粥を食べるときの、ちょっと舌が出たり、唇が蓮華に残ってちょっと突き出したようなフィニッシュになるあたりは…ちょっと小娘ちゃん系(!?)。 ![]() お粥のお椀を指でとんとん、と指して「だめだ、これじゃ到底満足できんな」と“不合格”のしゃもじを上げるところは、衣裳や道具は現実離れしているものの、オフィスで上司役をやっている天野さんも想像させてくれたりと、楽しみ方いろいろ。 ![]() お粥をからめるスプーンをくいっ、とひねる手つき、ぺろっと出た舌がすぐにひっこむところ、なんとなく猫っぽくて可愛く(笑)。 再生機で一コマずつめくっていくと、なんともフェチな気分に… ![]() あぐらをかいて、袖をさばきつつ枡で米を扱っているシーン、別にたいしたことをしているわけじゃないのに、ムダにかっこよく(笑)。 米をつまんだ手をいったん握りこみ、それからひらいていく手の動きがきれい。 カゴや枡や薄暗い雰囲気はちょっと時代劇っぽいのに、背後にずらりと炊飯ジャーが並んで光っているのがおかしく(笑)! ![]() あぐらをかいて座ったソファ(クッションをはさんで一緒に座ってる土方先生の、肘をついてしなだれかかったポーズとの対象も面白く)から、凛とマシューを見上げる、ちょっと怪訝そうな表情が味。 ![]() そこからにっこり笑っての「美味」、その笑顔もいつもの虎堂先生の笑みよりずっと素直でナチュラルでキュート系。 ![]() いつもの激渋(ゲキシブ)系の低い声よりずっとトーンの高い、普通の青年声がフレッシュ! ![]() |
Last update :
17th May 2007
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