脚本 ◆ 青木健生 演出 ◆ 多胡由章 その他のスタッフ ◆ Data Pageへ 放送日時 ◆ 2007年6月25日 17:30〜18:00 公式情報:【avex映像インフォメーション:美味學院】 【テレビ東京:番組情報−2007年6月25日_美味學院「衝撃!最終決戦」】 【テレビ東京:番組表情報−2007年6月25日_美味學院(最終回)】 ![]()
北坂狼馬:西島隆弘(AAA) 桂城秀吾:與真司郎(AAA) 高杉凛:相葉弘樹 マシュー・ペリエ:三浦涼介 南郷隆司:中村優一 虎堂 研:天野浩成 沖田 司:永山たかし 土方歳輝:河合龍之介 三条アゲハ:木下あゆ美 美味學院の生徒達:竹下茄人 榎木智一 矢野憲一 薮本直行 山村和弘 遠藤巧磨 生野零士 碓井貴識 野村一樹 少年時代の狼馬:武井 証 狼馬の母:鳥井裕美 オープニングナレーション:緒方文工 徳平慶伸:城咲仁 校長/北坂勝吉:黒田アーサー(特別出演) ![]()
狼馬(西島隆弘)は、実父・勝吉(黒田アーサー)が激美味(ゲキウマ)にとりつかれたせいで、家庭が崩壊したことを皆に告白する。 勝吉は味を追求するために朝から晩まで厨房に立ち、看板料理のオムライスを作り続けた。結果、材料費がかかりすぎて大赤字、赤字を減らそうと値段を上げたら客が来なくなり、店は狼馬が9歳のときにつぶれた。 すると勝吉は、最強になって帰ってくるという置手紙だけ残して、消えてしまった。 翌年、狼馬の母は鐵火丸を使って料理をしているときに倒れ、そのまま帰らぬ人に。 それからは、自分も地元の施設に入ったり大変だったが、一番かわいそうなのは、料理にはまった父親に苦労ばかりさせられて早く死んでしまった母親だ、と、狼馬は涙する。 「おいらまで殺されてたまるか」と言い残し、狼馬は出て行ってしまう。 話が悲しすぎて、狼馬が去るままにしてしまったデリシャス5。 後を追おうとする南郷(中村優一)を、秀吾(與真司郎)は、心も一緒につかまえないとまた逃げるだけだ、と引き止める。 その後狼馬は、バナナをエサにした罠にかかってしまう。 罠をしかけたのは徳平(城咲仁)。 お前のようないやしい奴に俺様が負けるわけがないのだ、と語りだした徳平は、四天王バウトにおいては選手急病の場合は代役の出場が認められている、急に南郷の腹が痛くなったらお前が出てもいい、と言い、狼馬に戦えとうながす。 勝ち逃げされたら自分にも傷がつく、まあそもそも料理に勝敗をつけることは無意味だというか、無味乾燥だというか、私の弁当も相当デリシャスだったし…などと徳平が言っている間に、徳平達も自分を戦わせようというのか、と、狼馬は逃げ出してしまう。 そんな徳平と狼馬のやりとりを見ていて、下手だなあ、もっと素直に励ませないのか、と出てくる四天王の土方(河合龍之介)、虎堂(天野浩成)、沖田(永山たかし)。 しかし徳平は、違う、もし狼馬があの校長に勝ったら、我々の黒星もとがめられないだろう、と、あくまで素直に狼馬への激励の気持ちを認めようとしない。 それに、狼馬なら校長に勝てるかもしれないと思った、という徳平に、確かに息子に負ければあの鬼校長も変わるかもしれない、校長の心は冷めて凍てついている、カンフーも2時間しか認めてくれないし…と、口々に言う土方、虎堂、沖田。 そこに。 『お前達も、相当偉くなったものだな』 響き渡る校長の声。 『私に逆らうものは、教官であろうと、許すわけにはいかん。お仕置きだべ』 冷凍庫から現れ、四天王に迫る牛のレリーフ… 狼馬が屋上で一人、空をみつめていると、音楽が聞こえてくる。 “オムオムオムオムオムライス〜♪” 揃いのTシャツに、チキン、卵、ケチャップ、ごはんのお面をつけたデリシャス5の4人が、“オムライス”の歌を歌いながら踊り、オムライスの作り方を子どものためのミュージカルのように狼馬に見せる。 オムライスへのトラウマが少しは吹き飛んだか、と秀吾。 4人をみつめる狼馬の表情はやわらいでいたが。 「私が怖いのか」 突如現れた校長・勝吉は、そこまで軟弱だったとは失望した、と狼馬に言い捨て、4人にも、人のために踊っているひまがあったら自分達の腕を磨け、情に流されていては強い料理人にはなれんぞ、と告げる。 ばかやろうのひとつも言えなかった…とうつむく狼馬に、4人は、デリシャス5には狼馬が必要だと告げる。 そして南郷は、急に腹が痛くなったとあからさまな仮病の症状を見せ、狼馬にバウトを代わってくれと言い出す。 デリシャス5のエースの狼馬が校長と戦ってくれ、と頭を下げる南郷に、自分達も狼馬にいろいろなことを教わった、デリシャス5のエースは狼馬だ、と、マシュー達も賛同する。 明日デリシャスコロシアムで待ってるからな、と言い残して、秀吾達4人は立ち去る。 バウト当日、校長は、四天王を審査員に指名する。 校長に指名された四天王は、傷だらけでボロボロになっており、マシュー達は驚く。 審査員は外部の人がするのでは、という秀吾に、校長は、彼らは自分の教育方針に楯突いたので解雇した、と言い放つ。 クビにすんだったら、あんなお仕置きすんなよな…と、ボロボロの土方。 南郷が「何かが生まれる!」などといって腹痛を訴えているところに、デリシャス5の皆が待っていた狼馬が現れる。 そして狼馬は、南郷の代わりに、鐵火丸とともに校長の相手になると宣言。 校長もあっさり選手交代を了承する。 校長が用意したのは、オマール海老にフォアグラなど、オムライスの材料とは思えない高級食材。 対する狼馬は、これまでの荒々しい料理スタイルからすると見違えるような穏やかさで、丁寧に食材を刻んでいく。 しばらく動きを見せなかった校長は、気合いの声とともに、これまで激美味を前にして狼馬が遂げてきたような変身を遂げ、高級食材を調理。 狼馬は変身せずに調理。何かふっきれたように、いい表情を浮かべ、最後まで穏やかに丁寧にオムライスを完成させる。 校長が永年にわたり、食材と技術を追求し続けて完成させた“最強のオムライス”が、四天王に供される。 卵はウコッケイ、チーズはイタリアの名品パルミジャーノ・レッジャーノ、ライスはただのチキンライスではなく、オマール海老と帆立の貝柱、トリュフやフォアグラの入っているピラフ、凄いのは食材だけでなく、オムレツの焼加減も絶品で完璧、デミグラスソースの味わいは、舌がとろけそう…と、試食した四天王は天にも昇る心地に。 それを見た校長は、情に流されずにデリシャスを追求すればこれだけの味が作れるのだ、と勝ち誇る。 対する狼馬のオムライスは、ごく普通のオムライス。 狼馬は、それを審査員の四天王ではなく、校長…父・勝吉に食べてほしいと差し出す。 これが自分にとって、最高の激美味(ゲキウマ)なのだと。 そんな狼馬に、秀吾も、狼馬は今回は激美味(ゲキウマ)を食いたかったのではなく、激美味(ゲキウマ)を食わせたかった、一口でも食べてやってください、と、勝吉にスプーンを差し出す。その後ろで、立ち上がって同じ気持ちを示すデリシャス5。 勝吉は、スプーンを取り、狼馬のオムライスを食べる。 それは、昔、狼馬の両親が狼馬のために作っていたオムライスだった。 父親がチキンライスを、母親がオムレツを鐵火丸で作り、ケチャップでハートマークを描いてくれたそのオムライスは、生クリームが混ざったオムレツにケチャップがたっぷり載った、子供が食べやすい、優しい味だった。そのオムライスを、狼馬は勝吉に食べさせたかったのだ。 でも、母ちゃんがケチャップ描いてくれた、あのハートマークがうまくかけなかった…と、涙に言葉を詰まらせる狼馬を見て、勝吉は狼馬のオムライスのケチャップをとりのけ、ハートマークを描いてやる。 校長は、もうジャッジの必要はない、お前達の勝ちだ、と認める。 ここまで人の心を揺さぶる料理は、今の自分にはできないと。 この瞬間、デリシャス5は卒業の権利を手にしたのだった。 歓喜にわくデリシャス5。 勝吉は、狼馬に許しを請うとともに、これまでの罪をつぐないたいという。 學院内に心を通わせる改革を行うので、それを見届けてほしい、と。 結局、校長の改革を見届けるため、學院に残ったデリシャス5。 その前で、四天王達が、デリシャス5の4人が狼馬のために歌い踊った『オムライスの歌』をそのままパクった『ハンバーグの歌』を歌い踊る授業を見せられ、唖然とする。 あのバカ親父、やっぱり人の心がわかってねえ! と、飛び出す狼馬、続くデリシャス5。 どこに行く、ここはテストに出るところだぞ! とその後姿に声をかけつつも、笑顔で彼らを見送る徳平、土方。 あのままクビになっておけばよかった…とぼやきつつも、最後には笑顔を見せる虎堂、がんばれよ! と声援を送る沖田。 狼馬達デリシャス5は校長室に乗り込み、威勢良く啖呵を切る。 「勝負だ親父! デリシャス學院の校長の座、このデリシャス5に明け渡しやがれ!」 ![]()
![]() ちょっと小首をかしげたようにして徳平先生を見る姿、言い訳する徳平先生を見て、やれやれ、というように横を向くしぐさ、いつもながらきれい。 ![]() 無表情で淡々としていることが多い虎堂先生にしては珍しい、感情的なひとこと。 ![]() 声の方向をみやるものの、他の四天王のようにうろたえてきょろきょろすることはせず、冷蔵庫の扉が開いて牛のレリーフが登場したときだけ、ばっ、とすばやく振り返るところが、かっこよく! ![]() 怯える沖田先生・土方先生のリアクションと対照的。 ![]() ボロボロ状態でも、なんとなくキレイ系。 (ボロボロ写真は【BLOG:AAA(トリプル・エー):2007年04月22日(與真司郎)_(>_<。)】御参照) ![]() 放心状態で、目を閉じ口を半開きの状態で振り返る表情、コマ送りの止め絵で1枚1枚みていくと、ちょいエロ? ![]() ボロボロな姿のままでも、表情はいつものクールな虎堂先生に戻り。 ![]() ボロボロで、口の片側・上唇を大きく引き上げた、マンガから飛び出したような表情! どうやってその顔を作ったんですかーっ!!! と聞きたくなるような(テープか何かで引き上げているかのような!)表情のバラエティーに、こちらも驚愕! ![]() 無言で腕組み、目を細めた表情と、最初のヘン顔リアクションとのギャップが激しい(笑)クールぶり。 ![]() 大きな動きを取る他の3人に比べ、腕組みをしたままの“クールな虎堂先生仕様”ながら、目をみひらいた顔から眉をひそめ目をすがめ、と、きっちり表情を動かし。 ![]() 腕組みをしたまま、顔の表情は大きく動かさず、ながら、おいしそうな目でじっとオムライスをみつめ、ごくり、とつばを飲み込む…と、ほんとに“おいしそう”なリアクション。 (“おいしい顔”は天野さんの十八番!【笑】) ![]() 激しいセリフでも、声を低くした激渋(ゲキシブ)系。 “…ではなく!”と、見落としがちなポイントを拾うようなセリフ部分を分担しているのも、虎堂先生らしいかも。 ![]() 【第12話】で、南郷とマシューにアドバイスを送ったり、秀吾との関係があったりする虎堂先生が、最後にゆっくりと立ち上がる動きには、気持ちの重みが感じられ。 カメラが引いた後の、拍手する手つきもきれい。 ![]() その動きがカワイイ! はじっこに座っているおかげで、四天王では虎堂先生の首をかしげたポーズだけが見えていて…というわけで、見られたこと自体かなりラッキー。 ![]() 結構ノリノリな他の四天王に対し、立って身体を左右に揺らすというカンタンな振りでも、明らかに棒立ちで気乗りしていない感じなのが、かえって目だってポイント高(笑)。 ![]() 河合龍之介さん土方先生が背後から虎堂先生の両肩に手を置き、二人で左右互い違いに身体を揺らすところは、ちょっとセラミュ『かぐや島伝説』の『You're My Jewelry』を思い出したりも。 ![]() ちらっと映っているだけなのに、そこまで挙動不審感を出せるのはさすが!(笑) ![]() ものすごく低い激渋(ゲキシブ)声での歌、かなり重厚でカッコイイかも! じっくり聞いてみたいような!(笑) ![]() そのヨワヨワ感は、超然とした虎堂先生というより、セラミュのまもちゃんぽく(笑)。 そんな風にぼやきつつも、最後はにっこりしちゃうあたりも、すっごくまもちゃん… (…まさか『美味學院』の虎堂先生にそんな印象を抱く日が訪れようとは!!) ![]() |
Last update :
6th July 2007
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